肌の潤いに重要なセラミドですが、残念ながら年齢と共に減少していきます
バリア機能とは?
肌には皮膚を外側の刺激から守り、肌が表面の潤いを保つ角質層があります。その他の層で顆粒層、有棘層、基底層が有りますが角質層は一番外側の層になり、全ての層を合わせたのが表皮と呼びます。
この角質層は0.02ミリという薄い層になっています。さらにこの薄い層には皮膚を外部から守ってくれる役割と内部の水分を逃さないようにしている皮脂膜があります。
そして皮脂膜の中には皮膚の潤いを保つ大切な成分の角質細胞とそれを繋ぎ止めている細胞間脂質で構成されています。角質細胞はブロックで細胞間脂質はセメントのようなもので、綺麗に並んでいます。
これが0.02ミリの薄い中で構成されているのだから驚きですよね。
バリア機能とは角質層の表面に皮脂膜がある事により外部からの刺激や内部の潤いを逃がさないように保っています。
乾燥肌にならない為には細胞間脂質が重要
肌の潤いを繋ぎ止めている細胞間脂質の成分はセラミドという成分で、一度は聞いた事があるかもしれません。
このセラミドが重要なのは構造にもあります。セラミド内部には水分が挟み込まれていてサンドイッチ状態にする事で水分を逃がさないようになっています。これがラメラ構造です。
セラミドとセラミドの間に水分が挟み込まれているので、空気が乾燥していても肌の潤いを保っているのはこの為です。細胞間脂質は潤いを保つのにとても重要な役割を果たしています。
乾燥するというのは角質層の皮脂膜が無くなり、角層が乱れ、細胞間脂質(セラミド)などの水分が外部へ逃げる事で皮膚の層が崩れてしまいます。これにより角層が崩れて乾燥肌となります。ブロックのセメントが無くなり崩れるイメージです。
こうなると外部からの刺激分が肌に入り込み、痛みを感じるようになります。また、カサカサするのもこの為です。
この他、乾燥肌になるのは年齢を重ねる事で細胞間脂質(セラミド)が上手く生成されず、乾燥肌となる場合やクレンジングのし過ぎなどもあります。
セラミドが減っていくと乾燥肌になっていきますので、生成を助ける為に美容液でサポートします。
セラミドは年齢と共に減っていく
肌の潤いに重要なセラミドですが、残念ながら年齢と共に減少していきます。
これは肌の新陳代謝が低下する事で減少していきます。年齢と共に減っていくのは異常ではなく、むしろそれが正常です。
そこで少しでも手軽に補給する事の出来るものがセラミド配合の美容液です。
セラミド配合の化粧水ではダメなの?とも思いますね。
勿論効果が無い訳ではありませんが、目的に合わせて効率良く改善していくにはスポットに合わせて成分配合された美容液が有効です。
セラミドは保湿を保つ為には重要な成分です。まず、年齢により乾燥が気になる方はセラミドが配合されている美容液を使用するのがおすすめです。
ヒト型セラミド配合美容液は肌の成分に一番近い?
肌にあるセラミドはとても大切な役割りをしているのはなんとなくお分かりいただけたと思います。
肌の保湿成分であるセラミドは数種類存在します。
スキンケア用品にもセラミド配合のものがありますが、これにも大きく分け4種類あります。
天然セラミド
ヒト型セラミド
植物セラミド
合成セラミド
この中でもおすすめなのが、天然セラミドとヒト型セラミドです。
天然セラミドは動物から抽出されたセラミドで皮膚のセラミドに近く浸透力にも優れています。
表記はセレブロシドなど。
ヒト型セラミドは皮膚のラメラ構造の形成を助ける役割やバリア機能の形成を促進する他、浸透力や保湿力に優れています。最近はヒト型セラミドの研究も進み、更に浸透力に優れたものも出来ています。(浸透するのは角質層まで)